期待値100で始めて、減点していくのが減点法。
期待値0から始めて、加点していくのが加点法。
減点法は対象の悪い点を探し、加点法は対象の良い点を探すことになる。
たとえば、できない部下がいたとき、「これができなければ、あなたはクビ」と言う上司は、減点法の人だ。部下は、そこで恐怖を抱き、ミスをなくすことに努める。強みを伸ばす余裕はなくなる。
「どうやったらできるようになると思う?」と訊く上司は加点法の人。部下に加点したいので、強みを探すし、自ら手伝うことも提案する。部下が手伝いなしで達成できるようになるのが最大の加点なので、そこを目指すことになる。
仕事上だけでなく、人間関係はだいたいそんなふうだ。
減点法だとどうしても相手のあら捜しをしたり、威圧する言葉を吐くことになる。言われたほうは、恐怖ベースになり、何もうまくいかないような気がする。
加点法だけの人間、減点法だけの人間はいなくて、たいていは両方なんだろう。どっちかに偏っていることも多いが。
仕事上では加点法になるのは難しいことではない。頭で考えて、言葉や行動にすることが多いから。
プライベート(家族・恋人・近しい友人など)では感情と密接しているし、気を張っていない分、難しい。
さらに期待値ゼロで始めるなんていうことは、よほど悟った人しか無理ではないのか。
というわけで、期待値こっそり10くらいから、加点していくのが良いのかもしれない。誰にも期待しないで生きるというのも、なんだかさびしい気が致しますので。
とかそんなことを、長風呂しながら考えていた風邪っぴきの夜なのでした。
読み返さないで寝まーす。
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ちなみにこんなことを書くときはたいてい、誰かの愚痴をきいたときとか、相談を受けたときとか、そんな何かですな。うん。いつも似たようなこと考えていますけど、書くときはそんなということか。
わたしはこんなふうにやったり、考えたりしているよというのを、まとめるような行為です。
8 comments
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11月 27th, 2007 at 10:30
コバ
100点から始まった60点より、10点から始まった50点の方が明らかに上ですよね、印象的に。
11月 27th, 2007 at 10:38
いしかわ
ぼくは最近減点法の素晴らしさも実感してますー。
ただ、減点法の場合特に「この物差しでいくと、ここが足りないよね」
という、
【物差しは複数あるけど、一つの物差しで見た時に】ってスタンスが大切だったりするような気がします。
加点法も、こっちで物差しを用意する時と、相手が自分で持っている物差しを
見つけ出すというか教えてもらう時とあることを認識しておくのが重要だなーって思います。
と書いていて見えてきましたが
【加点法・減点法】×【自分物差し・相手物差し】の4象限で書けるものがありそうです。
それぞれメリットデメリットがあるっすね、きっと。
ケースバイケースでしょうか。
11月 27th, 2007 at 12:32
yuu
>100点から始まった60点より、10点から始まった50点の方が明らかに上ですよね、印象的に。
印象で評価してはいけないですから、最終的な評価としては、100点から始まった60点のほうが、10点から始まった50点よりも上でなければならないのでは?
というかその場合であれば、そもそも、50点なり60点なりとれる人に対して最初10点しかつけてなかった評価者自身の評価を大いに減点すべきでしょうね。適切な評価をできない人が評価すること自体を避けねばならないと思います。
それと、仕事とプライベートな話を同じ土俵(この流れでいうと“物差し”か?)で比較するのはかなり難しいと思います。
11月 28th, 2007 at 17:27
堀内
●コバさん、いしかわさん、yuuさん
コメントありがとうございます!
> それと、仕事とプライベートな話を同じ土俵(この流れでいうと“物差し”か?)で比較するのはかなり難しいと思います。
そうですね。
特に、わたしが、仕事の例を出してから、プライベートも、というふうに話を持っていってしまったので、混乱してしまいましたー。
だけど、そのせいで、それぞれの方の立場から見た違う意見を聞けたのでそれも面白くて良かったかもと思いました。
コバさんは、たぶん、評価される側の気持ちについて語ったのだと思うのです。そしてyuuさんは評価する側、しかも組織としてシステム化する視点を持って書いてくれたのだと思います。
いしかわさんは中間(?)なのでしょうか。人材を見たときと自分が評価されるとき両方? わからないですが、今度突っ込んで聞いてみたいです。だって、わたしは減点法を素晴らしいと思ったことが無いのでー!(モノに対しての減点法ならわかるかも)
ケースバイケースと言ってしまうと、すべてそんな感じになるので、具体的に訊いてみたいです。
減点法・加点法を考えるとき、分けて考えるべきなのは、仕事/プライベートではなく、個人/組織なのだろうと思いましたです。
仕事上でも個人としては、基本的に加点のスタンスで人に接したい。ただ、組織で考えると、明確な基準を元に評価方法をシステム化しなければならないだろうし、そうすると減点法のほうが効率が良いし納得感が得られやすい。
それにしても・・・
弊社が「組織」になったとき、どういうふうに人を評価していくかについては、まだ具体的に考えていないけど、他者さんの事例をいくつか耳にしただけで頭を抱えたりしてしまいます。人間は難しいー。
11月 30th, 2007 at 11:08
daddy
はじめまして。いつもちら見しては、そうそうその通り!と頷いてみたり、んーと考え込んだりしています。
僕もいつか人を使う立場になろうと思っていますが、クリエイターであり、経営者である堀内さんの言葉と、その人間くささが好きです。
すみません。気の利いたコメントを書けないですが、いつも楽しみにしていますとお伝えしたかったので。。
書くところが違っていたらごめんなさい(汗)。
11月 30th, 2007 at 17:27
いしかわ
減点法の効用に絞ってさらに書いちゃうとですね、
まず簡単には【減点法(の表現)の方が元気が出る人】には、
減点法がいいってことですね。
「いしかわさん、僕のダメなところを教えて下さい!」
と目をキラキラさせて聞いてくる人に、僕なりにお応えすると
「ありがとうございます!僕頑張ります!」
なんていう人もいます。
【相手のためを思っていれば】、表現としては
君のここが足りないとか、君のここは弱点だとか、
そういう表現をエネルギーにする人、する状況があるなと思います。
他にも減点法が有効なケースとしては
【その人が絶対に達成したい目標の期限が決まっており、
評価者は目標達成品質を知っている】場合かと思います。
僕の場合、例えば就職支援で、「A社に絶対入社したいんです!」
と言われると、どういう複合要素で100点になるかだいたい分かりますし、
目の前の人の現状と100点のギャップもおおよそ細分化できます。
なので、「あなたの目指すところを100点としたとき、
今のあなたは60点くらいです」って言い切っちゃう時もあります。
その方が、その人ががんばりやすかったりする時があると思います。
ただ、書いていて認識が深まってきたのですが、
僕自身は基本的に加点法で生きようとしていて、
どのような変化であっても、何かしらの物差しで持って
加点しようとします。自分にも、人にも。
上の就活の例えであれば、「先日合ったときは60点で、
今日も正直60点ですね」ということであっても
「今の努力のペースや方向性では難しいことが分かった」とか
「そもそも自分はA社に入りたいわけじゃなかった」となっても
そこは加点として捉えるし、そういうフィードバックをします。
より多面性を増して捉えていくというか。
減点法は基本的に基準値(100点満点)がないと成り立たないですから、
基準値を知りたい人には上記のように伝えてしまう。
それから、基準値をずれて持っている人には
基準値を教えなければならない状況もあると思います。
僕はエージェントもやってましたが、
「僕の年収は1200万の市場価値はある」と思っている人に、
どうキャリアを聞いていっても900万の価値しか一般市場価値は
なかったらそれは伝えなければいけないと思っています。
自分がその人に嫌われてしまったとしても。
これも減点法の変種かなと思います。
分かる内容になってますかね??
またご意見いただけると嬉しいです(いつでも♪)
12月 1st, 2007 at 19:38
みどりかわ
すぐ↑のいしかわ氏の話、いいなと思った。
>まず簡単には【減点法(の表現)の方が元気が出る人】には
そうそうそれなんですよ。その視点を持つのが大事。
【減点法(の表現)の方が元気が出る人】かて、いい成果を出したい、快適な状態でいたいと思うわけでしょう。
何をもってモチベーションを持つかは、人それぞれ。
まずはそれを受け入れること。そして相手が何をもってモチベーションを持つか
なるだけ早く的確に掴めたらいいなと、ディレクターの私は思うよ。
あとさ、
「いしかわさん、僕のダメなところを教えて下さい!」と言うのと
「いしかわさん、僕をダメと言って下さい(or僕がダメならダメと言って下さい)!」
と言うのは、全然違うよね。
過去に、ダメと言って下さい、と頼んでくる人がいた。実話。
躊躇しつつ、この人は思考停止したいんだろうなあと思ったよ。
まあ、私も発した言葉は違えども、「ダメと言って下さい」的な態度をとったことはあるな。いま思い出して恥ずかしくなった。
評価の話じゃなくなっちゃったね。失礼。
12月 1st, 2007 at 20:46
師匠
お元気ですか。
ご無沙汰しております。
私は、加点法を採れば、上司に忍耐力が求められ、減点法をとれば、冷徹さが求められるような気がします。どちらも大変なようなので、組織に向かない人はひとりで頑張るしかないのかなと思ったりもしています。
今年も残り少なくなりましたが、今年も金のならない仕事ばかり増えて、困ってしまいました。来年は、お金になる仕事が欲しいと思っています。
それでは、またー。